近畿財務局の虚偽答弁ー週刊文春 [雑学]

話題の雑誌を買ってみた。珍しいことだ。
というのも、無念の赤木氏の遺書が掲載されているとの事だからだ。

公務員が公文書を改ざんさせられるというのはどれほど苦痛なことか。
自ら進んで改ざんする論文捏造とは違い、強制的に犯罪に手を染めさせられるのだから、
そのストレスは相当に大きかったはずだ。そして、その行為に抵抗しきれなかった無念さを
思うと、心が痛い。改めてご冥福をお祈り致します。

さて、中身をみてみると、直接的な指示の出どころとして、佐川元局長が挙がっている。
そうあの虚偽答弁の佐川氏だ。今はどんな思いで自宅で過ごしているのか。


多くの国民は、あれが犯罪に当たるとは分かってない事だろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/文書偽造の罪

当然ながら、赤木氏が行ったことは公文書の改ざんである。
だが、行ったのは赤木氏であっても、指示したのは上司である。その上司たちの名前を列挙すれば、

佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、田村国有財産審理室長ほか幹部、
担当窓口の杉田補佐である。

少なくとも赤木氏に公文書の改ざんを命じたのは彼らであった。

そして当然ながら、近畿財務局を監督するのは財務省である。
近畿財務局が単独で改ざんをするはずはないので、財務省からの指示であることは疑い得ない。

結局、政治権力を用いて、国有財産を格安で特定の人物(籠池氏)に売り飛ばしたというのが
その実態である。その際の細かい詳細が明らかになるのを恐れ、その改ざんを担当したのが、
末端の赤木氏という事だ。

誰が悪いのか。時の政府与党、安倍政権である。そしてそれを取り巻く自民党であろう。
彼らの自己愛が、赤木氏という一人の公務員を追い詰めたのである。

これは政治家による事実隠蔽であるし、それは犯罪である。
法的に処罰されるべきは誰か。少なくとも直接指示を出した佐川氏には完全なる責務がある。
では、その佐川氏をそのように行動させたのは誰なのか。

なんのために、一度作成した公文書を書き直す必要があるのか。
誰のために、なんのために?


金や権力というのは人をおかしくする。相当に異常だ。
組織の長とはなんのためにいるのか。それは、組織を守るためなのか、それとも、
個人の保身のためか。

私には、彼ら公務員がなぜ財務省のいう事を聞くのかということだ。
既に作成済みの書類なのだから、それをそのまま野党議員の求めに応じて提出すればいい。
それで仕事は終わっただろう。なぜ改ざんするのか。なぜ犯罪を犯すのか。



私自身にも身に覚えがないわけではない。組織とは恐ろしいところだ。
その組織において周りが当然として行うグレーな行為。誰も逆らわないし、反論しない。
そうまでして波風立てない。そういう風土に恐ろしいものを感じた事がある。
もう辞めると決意してからは、グレーな仕事をやんわりと断るようにした。
だが、それが当たり前だと信じ込んでいる同僚は、私の行為を不審に思っただろう。
そう、反対する方が「おかしい」とみなされるのだ。

そうしておいて、いざという時は、やったのはお前じゃないかと責任逃れをする。
一人でまともな事をいっても、疎まれるだけで、決して得をしない。むしろ、
どれほどか損をする。まともな人が損をするのである。

私は、少なくとも赤木氏の死に対して、とほうもない怒りを財務省に感じる。
そして、その発端となった安倍総理にだ。権力を用いて、証拠を隠蔽させたこと。
それは決して許されることではない。相当な罰を受けてしかるべきであろう。
ましてや人が死んでいるのだ。その異常さはもっと知られてしかるべきだろう。

安倍晋三は最低でも議員を辞め、そうそうに法の処罰をうけるべきだ。
加えて、赤木氏を追い詰めた直属の上司たちも同様に法の裁きを受けるべきだ。

社会正義があるならば、司法が、司法と呼べるならそれくらいは最低でも実行せよ。

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