今後の日本 [思考・志向・試行]

現在の日本では、株高と円安が進行している。
これに対する解釈は何があるのか?

株高は投機という事であり、
円安は円の価値下落という事。

円安ということは、日本の価値が下がったということ。
要するにお買い得な安売り物件になったということだ。

この安売り物件に中身があるのか、ないのか。
まだ崩れるには時間があるとみなした投資家たちは、
日本の資産を買うという行動にでる。

この一部が株購入だろう。

アメリカでは利上げが続く。
借りている人たちは利益を圧迫されることになる。

借りる側は二の足を踏むようになると、
金が余っている人たちは、その余剰分をどこかで運用しようとするだろう。
この金の一部が日本に流れているという事。

日本の株が買われているが、別段、日本人が得をしているというわけでもあるまい。
このバブルは、いずれ日本株のたたき売りが始まった時に崩壊する。

株価が上がる前に株を買い、上がったら売れば良い。
もしくは、どこかで下落を見込んで、株を売っておき、
下落時に買い戻せば良い。

投資家にとってはどちらにふれても問題はない。
要するに差分が取れればそれで良いのだ。

この現象をこれ以上深掘っても意味はない。
ここで結論は、要するに経済に力があるという意味で株価が上がっているのではなく、
余った金で、日本が安く買い叩かれているという事を確かめたことである。


日本はあらゆる面で、今後、身売りが始まるだろう。
株式会社が外資に飲まれて行くことは当然な流れ。
それ以外に、土地やインフラなどにも外資が流れ込んでくる。
日本が経済的に侵略されてしまうのだ。

それをもっともサポートしているのが自民党政治である。
自民党は売国奴政治である。日本の産業を潰してでも、海外の資本家に有利な
法整備や条約を結ぶ傾向がある。なぜなら、それによって政治的体制維持を
図ろうとしているからだ。アメリカに目をつけられると、どうやら政治体制を
維持するのが困難になるらしい。

自民党は外資をひたすらに呼び込もうとしている。
その理屈は酷く、卑屈なもので、要するに外国から金を得られれば良いのだろう程度
の発想である。実際に売り渡すものは、国民生活や健康福祉や、環境など、
本当に価値あるものばかりだ。本来は国が守り、外国を排除するべきものを
なぜか日本では売っぱらおうとしている。

その一端は、土地であろう。例えば日本の土地に中国資本が投下されている。
https://imidas.jp/jijikaitai/c-40-079-12-09-g456

もちろん、まだまだごく一部だ。現実的な問題として浮上してくるのは今後である。

もっと大きな問題は、日本の健康保険だろう。今マイナンバーカード化することで、
様々なトラブルが生じるが、この混乱に乗じて、健康保険を解体するという話にも
なりかねない。もしくは、脆弱化させようとするだろう。その変わりに外資による
保険販売が参入する可能性が大いにある。

日本がアメリカ型の保険に追随するとなると、いよいよ医療が金持ちのための仕組みになる。
貧乏人はまともな医療を受けられない状態になるだろう。国民の健康が売られるのだ。

国がやるべきことは、国民の福祉の増大であろう。
ところが、自民党政治はその逆で、常に、体制側の利得拡大を行う。
供給側にとって有利になることしかしない。

それが故に、日本の国民は毎日のように貧乏になっていく。
過剰な税を取り立てられ、それが福祉には回らず、軍事費になったり、海外にばらまかれたり
する。国内では大企業に仕事が配分され、その一部を政治家がキックバックを受ける。

要するにがめつい彼らのやりたい放題がエスカレートしているというわけだ。

国民のせいぜいの抵抗は、デモやスト、サボタージュなのだが、
日本国民はあまりのも愚かなので、これらを非常識といって白い目でみるのだ。
そして、自らは、政府のいいなりの奴隷になることで延命を図ろうとする。

国は売国奴となって、国民の生活を売り飛ばし、その金を自分の懐に入れつつ、
国自体を衰退させていく。

まるで、自分の体を食べる狂人である。国民という手足を切り取って食らい、
お腹いっぱいになって、それで良いとうそぶいているのである。
手や足がなくなったら、どれほど不便になってしまうのか、そういうことに
気が回らない。

国民生活は、貧困を突き進む。これはもう避けられない。
安倍政権がその道筋を確固たるものにしてしまった。黒田バズーカなどと、
馬鹿の一つ覚えで、ガバガバの金融拡大をしてしまったのだ。

そのツケはこれから払うが、果たして払えるのか?

払わないと駄目だと、借金部門の管理者である財務省が訴える。
だから、増税につぐ増税。

ところが、増税をすれば、必然的に可処分所得が減る。
可処分所得が減れば、市中の経済は滞る。
日本は8割が内需の国だ。その経済が衰退するのである。

当然、金がなければ物を買えない。ものが売れないので、
生産者が減る。生産量が下がる。生産量が下がれば、ものの値段は上がる。

給与が減っているのに、ものの値段は上がる。益々買えなくなる。

これに加えて円安だ。安倍がやった事のツケだ。
原材料費が高騰する。その価格転嫁が起こって、ここでもまた商品の値があがる。
つまりインフレが加速する。

結局、経済全体ではスタグフレーションが生じている。
その一端は重税であること。円安である事。

個々人が努力していないからという話があるが、ウソも八百である。
どんなに能力をあげようとも、どんなに営業努力をしようとも、
みんなに金がないのだから、買うわけがない。買う人が減れば、
あとはその奪い合いでしかない。

一部の金持ち相手の事業か、小さくなった購買力に合わせた薄利多売か、
この2つしか商売の方法がなくなるのである。

この事態に追い込んでいるのは、国の方針である。
重税を一律に課すのではなく、やはり傾斜的に税をとるべきなのだ。
裕福なものから税をとるのは当然である。それは本人が稼いでいるのではなく、
仕組みが稼いでいるのだから。

法人税を増やして、消費税を減らし、みんなの可処分所得を増やすことだ。
資本主義を守りたいならば。

おそらくは、現時点の問題の殆どは、資本主義の歪みから来るといっても過言ではあるまい。

競争が行き届けば、結局、大型な商店しか生き残らない。つまりイオンのような
スーパーに小売店が駆逐されるのだ。一方で工業製品などマスプロダクトの販売は、
ネットを通じてダイレクトに売るのだから、Eコマースの巨人が仕切ることになる。
それがAmazonや楽天であろう。

可能な限りビジネス作業を消費者側に押し付ける事で成り立っている。
メルカリなどはその典型だろう。手数料ビジネスとはそういうものだ。

便利になる一方で、効率化した社会では、多くの人は貧乏になる他ない。
貧乏人は社会的地位を向上させる手段を得られなくなるだろう。
様々な金銭的障害を作り出して、貧乏人の生活向上を阻むのが政治のやり口である。

高度経済成長期を過ごしたおっさんたちが日本を動かしている。
そりゃ、日本が悪くなるのは必然的である。時代が変わったのに、
今もかわらず、ノルマやら勤怠やらを昭和と同じすたいるでやっているのだ。
収益が安定するはずもなく、衰退しているのに体制を崩せないと、
つじつま合わせに奔走している。

上司は利益の上がらない部下を怒鳴る日々だ。
上司は更に役員たちにどやされる。部下は部下で、家にかえって妻を殴ったりする。
子供をなじったりする。

しかめつらで、人生の殆どを過ごす人々。一体何のために生まれてきたのか?

それでも、彼らは資本主義で生き残るのだと、日々、無意味な努力を続ける。
どれほど書類を書いても、どれほど会議を続けても、産業構造がそれを簡単に跳ね返す。
無意味すぎる行為。でも、どの会社でもアリバイを必要としている。
こんなに働いているのですと。

毎日、午前中に穴をほって、午後に埋めるような仕事をして、労働が大変とか
いっているわけだ。仕事が忙しいという人は基本無駄な事をやっている人なのだろうと思う。

そうこうしているうちに、
日々の生活の質はだだ下がりである。日用品を百均でまかない、あらゆる物品をメルカリなど
中古で済ませ、食べ物も加工食品ばかり。生活の質を下げれば健康の質がさがり、
病気になっていく。ここに仕事というストレスが加わる事で、結果、おかしくなってしまう。

若者は家庭を持てず、子供は生まれず、いよいよ人手不足が露呈し始めた。
少子高齢社会が限界までいけば、社会は崩れ去るのみだろう。
それなのに、自民党政治はそれで良いと傍観しているのだ。


結局、このまま行けばどうなるか。
日本人は減る。減ると労働力不足で、あらゆる産業が衰退へと向かう。
日本は先進国を終え、衰退国になるだろう。

国民は一部の金持ちと、多数の貧乏人に階層化される。
結果、ますます少子化が加速する。一部の金持ちたちは、いよいよ外国へ逃亡。

多数になった貧乏人は犯罪に走る。治安はますます悪化していく。
街には若いホームレスがあふれるようになる。都市部では顕著だろう。
刑務所に入れる犯罪者はマシで、刑務所以下の施設が作られることになるだろう。
およそ労働マシーンにさせられるか、兵役を課せられる。

今の自民党政治は憲法を改正し、大日本帝国憲法化した時代遅れの国になる。
めでたく、北朝鮮と肩を並べるということだ。

街は画一化していき、URの建物が増えるだろう。
戸建てなど、過去の遺産になる。あと50年もすれば朽ち果てるのだ。

国民のIQは下がり、従順な群れになる。何も考えないほうが楽だからだ。
一方で、統治者も同じように頭が悪くなるので、AIが代わりに統治するようになる。
神のおぼしめしで、実は社会はうまく回るようになる。

むろん、このような方向性の外から、新しい人たちが出てくる。
ギフテッドと呼ばれるような人たち。彼らは、学校にいかない事によって、
政府の洗脳から逃れる。社会の外側から、日本社会に新しい物事を始めるだろう。

現状のおっさんたち、つまり、自民党政治を内面化している世代が弱まり、
谷間世代の氷河期世代が、権限をもつならば、あたらしいギフテッドたちと
うまくやることで、新しい産業がうまれる。そこに投資するまともな外資が
出てくれば、日本という国ではなく、人類という意識に基盤をおいた社会生活が
生じてくるはずだ。

はっきり行ってしまえば、ネーションステートはもはや意味がないのだ。
日本が~とか言っている時点で、いろいろ終わりなのだ。

我々はすでに人類を生き始めているのだから。

もちろん、抵抗は続く。現状勢力は、このような動きを強く牽制するだろう。
残念ながら、新しい動きは数の力で、日本国内では封殺される。

やむなく、能力のある若者たちは諸外国へ出ていくことになる。
もっともありそうなのは、気候が似ているオーストラリアやニュージーランド辺りだ。
間違っても、アメリカや南米、ヨーロッパはよした方がいい。

英語主体の生活がいよいよスタートする。
日本文化とは、おそらく過去の遺物になるだろう。
もちろん、機械翻訳が格段に向上しているので、年寄が発言する場合の言語障壁は減る。
だが、老人の知恵を借りようという若者は日本ではごく少数になるだろう。
何しろ、日本を壊した老人たちである。聞くだけ野暮だろう。

若者たちは世界の若者たちと連動して動く。
それによって、人類という意識に基づいた政治や経済が動き始めるのだ。
私はそんなに遠い未来ではないと思う。100年しないうちにそうなるのではないか?

ネーションステートにこだわるのは、今の老人たちが、「おらが國」にこだわるのと
似ている。それはパトリオティズムとして生き延びる。ナショナリズムはファッショとして
排除されるべきだろう。


一方で、もっと破滅的な結末も想定できる。

日本政府が憲法改正にこぎつけるのは、おそらく開戦間近になったときだ。
世論の反対を押し切って、尖閣諸島で中国とぶつかり合うのだろう。
それも、日本が先制攻撃をしてという事で。

これによって、時の首相、おそらく小泉進次郎あたりだろうか、の支持率は80%などになる。
反対派は弾圧され、裸足のゲンの二の舞いだろう。

中国は防戦のためというだろう。
やむを得ず、台湾を盾にして、日本を攻撃する事になる。
日本攻撃を防ぐためという口実により、中国軍が大陸から台湾に駐屯することになるからだ。

日本は兵役をおこなって、人海戦術をやろうとするが、
もう時代遅れも甚だしい。中国の兵器の大部分は無人である。
サイバー攻撃やドローン攻撃によって、九州辺りの都市は被害を受けるだろう。

こうなれば、日本の狂気はマックスになる。
総力戦上等と言わんばかりになる。

これを恐れる欧米各国は、すぐさまに経済的制裁や資源の制裁を加えるだろう。
圧倒的な不利な戦いのなかで、日本は沖縄を中国に取られて、停戦。
戦いが長引けば、原発を人質に取られて、降伏宣言することになろう。
ドローンが原発上空で待機するという異常事態で日本は簡単に降伏する。

結局、軍備拡大などしても、日本は負けるだけ。
日本は、スイスのような中立国化するくらいしかやりようがないのだ。

およそ、このような戦争ができるのはこの先20年以内程度。
ちょうど、戦中派が死に、戦後の連中が取り仕切る時代。
それ以後になると、今のおっさんたちに煽られた今の20代、30代が、
どれくらい右翼に目覚めているか。戦争を肯定する人間より否定する人間が
増えると思われる。そうすると、開戦はさすがに難しくなるだろう。

というより、開戦の意味がわからないとなるだろう。
中国は敵ではなく、うまくやらねばならない隣人なのだ。
なにしろ、これから50年くらいは中国の時代なのだから。



過去のおっさんたちは、資本主義こそが明るい未来を作ると信じてきた。
今もナイーブに信じていることだろう。だが、資本主義の仕組みと、
おっさんたちが信奉する「日本」なるものは、相容れない。全体主義と
資本主義は噛み合うはずがない。

日本は資本主義で発展したわけではなく、社会主義で発展したのである。
護送船団方式とは、社会主義いや共産主義の手法であろう。
国が産業を主導するなど、資本主義ではありえないのだ。

その日本が、規制改革だの何だので、資本主義を歪めて日本社会に押し込んだ。
それがこの30年である。市中の国民は、競争社会を生きろと宣伝し、
大企業には、国の言うことを聞けと、共産主義の計画経済を押し付けた。

ソ連が崩壊したのは国が主導して経済を切り盛りしようとしたからで、
そんなものうまくいくはずない。が、まさに日本は、国が産業を作り、
それに大企業が乗っかることで、昭和をやり直そうとしている。
もう無理だっつーの。

リニアを作り、オリンピックをやり、万博をやり、お前ら70年代かよと。
頭が悪すぎて、恐ろしいのだが、それが日本の程度という事だ。

一方で、国民は受験という者を通じて、社会階層化をし、
従順な国民という兵隊を作り出そうとしてきた。自らがそれを選んでもいるし、
それをさせられてもいる。日々、大きな事を考えることはやめて、
日々のことだけを生きる人間になっていく。享楽的な生き方しか出来ない。

政治や経済? わっかんなーい。

スマホでゲームをして、メルカリで余分なものを売り、
パチンコで金をすりながら、酒と煙草でストレスをなだめ、
生活に必要な金を工面するために、仕事に縛られている。

「迷惑をかけてはいけない」

多くの人はそれだけが社会性の発揮になる。
価値観を醸成せさることも、人生哲学を磨くこともない。
そんなことをするのはごく一部のもの好きだけである。

「迷惑をかけてないのだから、これくらいいいだろ」

そんなふうにすぐに変化する。
そして、

「みんなもやっているじゃないか」

とちいさなズルをする。

小さい人ばかりな日本。でも、それで良いのである。日本人とはそういう国民なのだ。
私はもう諦めている。今の日本人は仕組みにはまり込んでいて、どうにもならない人たち
である。その人達が、お馬鹿な行為に励んでいるのは、当然であるし、物事がうまく
いかないのは当然である。何しろ、うまくいく方法を常に否定するのだから。

目先の利益を放棄さえすれば、もっと幸福なるし、生活も楽になる。
儲かっている人から多くの税をとって、再分配すれば、もっと生活は豊かになる。

でも、それはしない。どうすれば良いのかわかっていても、やらないから、
状況は変わらない。変わらないどころか、より悪化する方向にすすめていく。
彼らの言い分は自分たちのやり方が悪いのではなく、やり方が徹底していないからだという
倒錯した論理によって、物事を決めているからだ。

多くの人が余計な仕事を背負い込んで、それを真面目にやっている事、それ自体が
うまくいかない方法の代表的行為。でも、それがうまく方法だと信じ込んでいる。
一体なぜ???

結局、自分の頭で考えて行動するという、一番の基本が存在しないからだろう。
日本という社会でのもっとも害のある行動が、まさに自分の頭で考えて行動するだからだ。
もちろん、社会的発展とは自分の頭で考えて行動する事からしか生まれてこない。

そんなことはない?

まさか、あなたがやっている仕事内容、自分で作ったものですか?
殆どは、誰かに言われたからでしょうが。企画をしている?
いや、企画を作らされているの間違えでしょうよ。それもクライアントが喜びそうな
という曖昧な動機で。

経営者は自分で決めている?

株主のために、利益をあげようとしていないか? だとしたら、それは自分で
決めた行為ではない。

果たして、自分で考えて決めた行動が、どれほどあるのか?
無いわけではあるまい。だが、殆どは自分の意志ではないだろう。

自分で決めたわけではなければ、その結果など知ったことではない。
世の中の仕事の多くは、そうやって、知ったことではないばかりで出来ている。

こんな家電つくっても売れないよ。そう思っても、誰もそれを止めたりしない。

こんな仕事して、誰が喜ぶんだろうか?
そう思っても、それを実行する。

マイナンバーカードを学生につかわせないと運営費交付金を減らされてしまう大学。
じゃあ、仕方がないとマイナンバーカードを使わないといけない仕組みを作る。

そんな仕事、誰が喜ぶ? やらせている側ではないか。
学生は誰ひとりとして嬉しくはない。

あなたは利用されている。その結果として、やらせている側が儲かる。
彼らはその立場を保持するために、ますますやらせようとする。
それはそのまま社会的地位を確定的なものにする。


金持ちとそうでない人の違いとは、他者を自己の利益のために、利用できるかどうか。
それだけだ。他者を利用してやろうと思えるかどうかが、金持ちかどうかを決める。
これ以外には、せいぜいくじに当たるか、相続するかくらいである。

金持ちになるために他者を利用するというのは、結局、他者の作り出した利益の一部を
構造的に自分の懐に入れるという事。この仕組みをうまく作れるのが金持ちなのだ。

金持ちの努力とは、他者利用の方法論である。

金持ちで居続けるのは、他者を利用できるかどうかであり、その他者は多い方がいい。
だが、日本は少子化である。人口減になった。金持ちも金を得続けるのは困難になる。
そこで、金持ちたちは、自分たちに有利になるように社会を作り変える。

その働きかけの一つが、政治である。

政治と結びつくことで、資本は拡大を続けるのである。
この力は強力で、今の日本政治はこれだけのために存在しているくらいだ。

利用される側の人間ができる抵抗手段は、せいぜい子供をつくらない事くらいかもしれない。


私には、現状日本の少子化はやや過剰だと思っている。
むろん、本人に経済的ゆとりがないとか諸事情があろう。
だが、無意識的な反抗として、こんな社会に価値はないと思っていて、
その社会への抵抗として、子供をつくらない状態になっているとも思うのだ。

人類が初めて作ったマンション。それは社宅だった。
炭鉱夫たちのための居住区。その間取りの意図は、「労働者の再生産」である。
炭鉱夫が炭鉱夫の子供を作り出す。そのために居住空間が設計されたという逸話がある。

労働者を増やせという資本の意図に気持ち悪さを感じるのは私だけではなかろう。


これから今の日本は崩壊する。それは間違えない。
あとはどうやって崩壊して、どうやって回復するのか。

外国資本に買われてしまえば、それを反故にする強権政治家が出てこない限り、
日本全体が、資本に牛耳られた「労働者」になってしまうだろう。
日本人が働くほどに、その利潤を吸い取られてしまうのだ。

それでいて、内部的には、平凡な幸せがよいと、重税社会を我慢して生きる。
ぼちぼちな人生だったと小さく満足をしながら死んでいく。

家畜の豚は、幸せものだ。これを是とするか否か。それが問題なのだ。
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