希望とは [思考・志向・試行]

私の希望はなにか。目先でいえば、多少とも自由になるお小遣いがあと2万ほどほしい。
という所か。何かと要用でしばしば金がイレギュラーに放出されていく。
昨今のインフレもあってか、予定以上に貯金が減っていく。

いやそんなことが問題なのではない。
今日から何かを変えたいと思ったのだ。
人生の残りを自分のために使うと決めた日から随分とたつ。
ところが、気がついたら目先のことばかりをやってきていた。
何か考えを変えないとダメじゃないのかと。

ということで視点をズラすことを意識したい。

閉塞感がある日本の生活。
でも、実際にはまだまだ余地が残されている。
この余地を今から利用し、生活を充実させる方法があるのではないか。

テレビや大手メディアが見せる世界は、耳目を集める事柄ばかり。
でも、わたしたちの生活そのものはもっと豊かなものになりえるはずだ。
それには既存のものは脇に置き、違うものの見方をしている人を参考する必要がある。

今、内山節氏の『民主主義を問い直す』を読んでいる。
2021年の本。
内容は少し古く2017年頃だと思うが、率直なことが書かれていて首肯するのみだ。

内山氏は、哲学者でもあり、実践の人でもある。大学やNPO法人に関わる
一方で、上野村という村の村人でもある。

新自由主義の申し子たちがいまやAIだ、DXだ、ビットコインだと騒いでいる傍らでは、
一種の「伝統回帰」がスタートしている。

この流れは当然であろう。金やポジションを巡る競争という事に疲弊している人々。
ほとんどの人にとって、それは幸福への道ではない。

都会で満足な暮らしをしようとしたら、そりゃ無理をする必要がある。
ところが、時代は流れ、かつてのような経済発展は見込めない上に、
かつてのような経済発展で喜んでいるような段階はとうに過ぎた。

我々にとっての幸福とは、金やポジションを巡る競争の先にあるわけではない。
しごく端的には、平穏な暮らしができればそれで良いのだ。

そのためにできることを実行している人たちがいる。
私も彼らのような人たちと繋がっていくように心がけたい。

政府が仕掛けてくる圧政は、今後も続くだろう。
それに反発するのは当然だが、それにばかり人生をとられても仕方がない。
それはそれ。こっちはこっちで、日々を充実させる行為を一つずつ増やそうではないか。

希望というのは、できることがあるという確信。
それはきっと死ぬまで続くことなのだと思う。
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