何も考えてない政策 [雑学]

マイナンバーカードを義務化する。そういう動きが出てきた。
いや始めからそのつもりだったのだろうさ。

その理由の一つは、国民の資産管理である。
保険証や免許にタグ付けられたカードに、いよいよ口座の義務付けが始まるだろう。

その手前にいる段階である。

政府の思惑は、ひとつには、仕事のばらまきだ。
通常営業では利益がでなくなった業界が、政府に仕事を持ち込んでいる。
マイナンバーカードにかかる利権構造があって、受注した会社は以後、
国から仕事を得ることができる。そういう算段なのだ。

これは国民から金を巻き上げて、仕事として特殊法人経由で大企業に金を配るということだ。
配ると言っても仕事はするわけだが。

政治家はキックバックがあるし、官僚たちは特殊法人の権益増大と天下り先の確保になる。
そして経済界の一部は、マイナンバーカードの仕事を得ることできる。

そのための口実として、便利になるだのなんだのと、御託を並べていいるわけだ。
なんなら、ポイントといって、金をくっつけてまでカードを作らせようとする。

要するに、利益があがるからやる。それだけだ。

ただ、この仕組を作って、持続的な事になるのだろうか?
一元化することを良いと解釈する人間たちである。メリットにばかり目がいっているのだろう。
支配者にとって、人民の情報一覧が出来上がるわけだから、メリットである。

一方で、カードを持たされる側は、要するに家畜番号をつけられるわけだ。
家畜のバーコードと同じである。我々はあれになる。
その結果生じるのは、人ではなく情報として扱われるようになるというデメリットである。

こう書いても、「それくらいなら、自分は気にしない。むしろ便利になった方がいい」と
いう人もいるだろう。これについては2つの怖さを理解していないからだ。

一つは、カードの一元化は、資産管理を強制される事と、行動や言動を奪われる可能性を
秘めている。となりの中国をみればすぐにわかる。人の評価が機械的に行われている。

例えばこうだ。政府から危険人物とみなされれば、ただちにカードに制限が加えられるだろう。
要するにバツだ。犯罪を犯したものは、ランクを下げられ、公共機関などの使用が制限されたり、
拒否されるだろう。極端になれば資産凍結である。それを、思想犯という事でおこなうことも
可能となる。

政府に逆らうものにバツを与えるという権限を与えることになってしまうのだ。

くだらないと思うかもしれないし、自分には関係ないと思うかもしれないが、
それはただの現実逃避である。いつ自分が否応なくトラブルに巻き込まれるかもしれないのだ。
そして、その結果が一生、カードとともに自分についてまわるとしたらどうだろうか。

政府がどれほど重税を取り立てても、それに抗議した途端に、カードがイエローに変わる。
その結果、飛行機に乗れない、新幹線に乗れない。そんな事に使うことだってできるのだ。


2つ目の怖さは、上記に絡んで、人々の精神的な圧迫である。
カードに不利益な記載をさけようとするならば、何もしない事が良く、指示に従う方がいい。
牧場主に逆らわない事がもっとも安全な行動になるだろう。

つまり、実にひねた人間になる。そしてそれが「強制」されるという事である。

もっと恐ろしいのは、政府がこのような方針をとったとき、それに同調する金魚のふんが、
大量に発生することだ。そして、密告が奨励されることになる。

密告されることを恐れる人々は、日々を怯えて行動する他無い。
ハッキリ言って、人生の多くを奪われてしまうだろう。

要するに奴隷化である。目に見えない形での奴隷化が現在も進行している。
そして、その奴隷化によって、利益を得る人間たちがますます利益を得るという事だ。

まったく気持ち悪いではないか。


マイナンバーカードが保険証や免許証に使われる事事態は、大したことではない。
問題は、そのようなカード利用を押し付けるものたちが、非常に不誠実な人々であり、
カルト集団とつながりがあるという事だ。

悪用を考える人間たちでないとどうして言い切れようか。

結局のところ、政府は完全に産業界とカルト宗教に乗っ取られた形なのだ。
そして、国民の金をつかって彼らが、さまざまなことを通じて金を懐にいれているの
を庶民はただただ見過ごしているのである。

ちなみいっておくが、メディアなんか信用してはいけない。独立系のメディア以外は、
基本的に政府や業界団体のプロパガンダを流していると認識する必要がある。
大手メディアは、国に首根っこをつかまれて、身動きがとれないのだから。


では、庶民はどうすれば良いのか。
ひとつには、現状の自民党にはNOをつきつけることだ。
かつての自民党に思いをはせるのは勝手だが、いまの自民党それも行政府はカルト集団と
結託している存在である。危険極まりないではないか。まずはNOをつきつけることだ。

といっても、地元の支持者たちは、結局考えを変えることはできまい。
ハッキリ言って、政策で判断する人間はいないからだ。そうして、ただの見かけで、
人々は投票する。イメージにすぎないのに。そうやって日本の政治は馬鹿になり続けた。
その結果が、長期安倍政権である。あんなのは不正をやっても追い落とせない民度の
低さの例であって、恥の象徴といってよい。

安倍政権を支持した人間は、無知か、狡猾か、どちらにしても自己反省すべきであろう。
今後、日本が壊れていくが、その最後のひと押しをしたのが安倍である。


庶民として、現在マイナンバーカードを作ってない人は可能な限り作らないことだ。
今の政権時に焦って作ることはない。彼らが横暴に実力行使に出てきて、どうにも
ならなくなったら従うという事だ。

一見無駄にみえるかもしれないが、簡単にはいいなりにならないという態度こそが
彼らがもっとも嫌うものなのだから、そういう戦略をとるべきなのだ。
強者に対する従順さは、最大の敵である。


むろん、私には結果は見えている。庶民は結局、長いものに巻かれていく。
事大主義なのだ。主義や主張にたいする根強いアレルギーが江戸時代からある。
日本人は、そういう風に作られてきたのだ。それを急に変えろとはいかないだろう。

もっと最悪なシナリオは、カードへの過度な依存であり、言動制約であり、
それは、かつてミシェル・フーコーが主張したパノプティコンとなるだろう。

一方で、日常的には実に滑稽なトラブルが続出するだろう。
老人たちはなんのことやらわからずに、あらゆるトラブルを作り出す。
日本は高齢社会であることを政府は忘れているようだ。

まずカードをなくす。暗証番号を忘れる。これによる担当者の仕事が増大するだろう。
番号が秘匿でなくなれば、個人情報が流出する。一度でた情報は二度と消せない。
つまり、我々の個人情報は、オープンにされてしまったようなものになる。
気持ち悪いのは、オープンになっているのに、秘匿されているフリをする事だろう。

政府がいざとなればカード内容を参照できるのだ。
政府は可能な限りカードの内容を増やそうと試みるだろう。
家畜管理に便利な方がいいのだから。



ここで提案がある。デジタル署名を使った個人認証カードをNGOが発行してしまえばどうだ。
AI管理体制で、カードを認証するような仕組みだ。人の手が可能な限り入らない仕組み。
私が思うに、政府の行動が異常なら、我々は我々で行動する他無いのだと思う。

政府の仕組みを形骸化する他に、我々が直接行動できることはない。



国とは個人を助ける良いもの。そういう認識がかつてはあった。
だが、結局、歴史をみれば、国とは内実は、特定の少数集団が、多数集団を支配する仕組みの
一つにすぎないのだ。そして、その方式の根幹は、暴力である。

国の軍は、歴史的事実からいえば、自国民を一番殺している。
この事実をしらない人間が多すぎる。だから、防衛のための軍事費増加に賛同などするのだ。
無知も甚だしい。みんな、自分の金で殺される可能性が高まるのにだ。

国は最後は暴力にでる。

その暴力に抵抗する暴力は、否応なしだ。私は暴力反対だが、国の暴力には断固として抵抗する。

日本という国に生まれてしまった不幸。
だったら、その不幸をぶちのめす他ないのだろう。


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