奴隷化が進む日本 [思考・志向・試行]

選挙の真っ只中にも関わらず、ろくに選挙の話題にもならない。

多くの国民が、自分の生活にダイレクトに影響する事に無関心で、
目先の損得と、今の感情だけによって動かされている。

選挙? 面倒じゃん。いかないよ。

と、いって、自分たちは、わずかでも安いものをさがしてネットをうろついたり、
メルカリで物を売り買いして、節約したり、とにかく、少しでも得をしようと試みている。
その行為に誘導しているのが、国政だとは全く知りもしないという恐ろしさ。

あっちのスーパーがより安いから、などと、主婦は右往左往し、
男どもはちょっとでも小遣いを増やしたいとパチンコにいったりする。

それを庶民の知恵とか、得だと考えているらしいが、一番、お金を奪われているが、
税金で、その税金は、政府関係者の懐に流れ込んでいるという事実には全く興味がない。

選挙にいかぬ自分たちがもっとも、損をしているという事実を知らないのだ。
ここでこれほど、同じことを語っても、知っている人しか読まないし、知らない人は、
そもそも私のブログなどに興味はなかろう。この矛盾を克服するにはどうしたらいいのか。

ともかくも、自民党や維新や公明党などを支持していると、年金は減らされ、消費税増税となり、
生活はもっと苦しくなる。その苦しい生活の原因は政策の愚昧さなのだが、それを理解しない人々。
それが日本人の大半だ。

むろん、一部の美味しい既得権益者たちは違う。政府の仕事、つまり税金の仕事をするものたちは、
現状維持で良い。そうすれば、庶民たちから巻き上げた金を自分たちの懐に流し込めるからだ。
そういう人間たちが一定数いるのもまた事実である。そして、そういう連中こそ、選挙に行くのだ。

困ったことだと思う。

若者たちはどんどん減る。当然である。国の政策が消費を抑制し、可処分所得を減らし、
リソースを奪い去るからだ。若者たちの手取りは相当に減ってしまった。一方で、中高年の
人々は、ちょっとくらい税金があがっても、気にならない程度の経済的な立場にいる。

これもまた大いなる矛盾なのだ。

日本はこれから、老人社会を迎える。仕方ないのだ。そして、労働者不足にあえぐだろう。
でも、円安になるがゆえに、海外から労働者がくることもまた減るだろう。日本に若者が
くるとしても、日本以上に貧しい場所からしか来ないのだから。

日本に残されたみちは、デフォルトしかない。もしくはそれに準じたものだけだ。
円の価値は暴落し、円絡みの資産は価値を失うだろう。ならばと、現物で勝負する他無いのが
これからだ。

その抜け道としての仮想通貨を考えている人もいるのだろうが、仮想通貨はあくまで、
チューリップなのだから、いつ何時、終わりを迎えるのか分からないのである。

我々に残されているのは、ローカルな通貨ではないか。これが私の予測だ。

強いのは、現物をいかに押さえているかだろう。
現物を持つ以外に、手段はない。

金はそもそもバーチャルなもの。その金を得るのに、現物を利用するのは非効率も甚だしい。
だが、その現物こそが価値そのものだと、気が付かなければならない。そして、現物の価値とは
認識の価値の事である。

いま以上に流動性が激しい社会になる。そういったなかで、ますます保守的になる老人たちが
自民党に表を入れ続ける。そして、憲法改正や緊急事態条項などによって、大政翼賛的な社会に
成り代わる。気持ち悪い世界だ。

せっかくアメリカによって崩壊させられたあの日本が戻ってくるというのだ。
それを取り戻せという、保守がのさばっているのが現状なのだ。

彼らの価値観は、ただ、昔はよかったという懐古主義であって、未来ではない。
そして、未来をいま食いつぶしている。現に国債という形で食いつぶしているのである。

日本の国債をどれくらい外資が買い入れているのかは知らないが、それによって、
我々は、借金の方に苦しむことになる。

生活が困難になる人々の増加は、治安維持の強化になる。なぜなら、背に腹は代えられない犯罪が
増えるからだ。一方で、奴隷化し、何も考えずに、政府のいいなりになる家畜人間増えるのだろう。
それで良しという人間たちが。気持ち悪い世界だ。

我々はちっとも北朝鮮を批判できないところまで来ている。
あのような世界に転がるまで後少しである。

私の友人の中国人はこういった。
「日本はまだまし。政府の批判ができるんだから。」
しかし、それももう無理かもしれない。

私がこうやって、政府の政策批判をしている自由をもつのも、あと5年あるかないか。
そういうことが起こっても、不思議ではないという状況になっている。

それなのに、多くの選挙にいかない人々は、呑気に自分の生活に忙しい。
そんな生活自体の無意味さを知らず、そんな生活維持のために、自分たちの尊厳を売り飛ばす。

結局の所、まともな人は日本から退場する他無いのかもしれない。
私とて、同じこと。こうやって、文章に残す事で、批判者がいたという爪痕を残す。

むろん、ブログが残ればという話だが。

私が感じていることが単なる杞憂であればよい。だが、大方は予想通りの展開である。
あと5年、もう少しかかっとしても10年もすれば、政府による人権縮小が本格化するだろう。
そして、それで良いという奴隷化された人間が増えるのだろう。残念である。

故人たちが獲得した権利を放棄し、時代を逆行してしまうのだから。
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