賢く振る舞う事がめんどうくさい [雑学]

物事を調べるのは嫌いじゃない。
むしろ好きな方である。だが、それを実行に移すのは重い腰が動かない。

とくに賢く振る舞うという類の行為には辟易する。

たとえば、財テクなどだ。たしかに貯金しているのは愚の骨頂かもしれない。
金利などほぼゼロみたいなものだ。それなのに、いざとなると預金閉鎖という
憂き目にあうことすら考えられる。

ましてや、いよいよ始まった円安。

やるべきことは、こうだ。
ひとまず使う必要のない金は、現物化する。
巨額であれば、不動産であろう。もしくは金や宝石などだ。
美術骨董という手もあるがなかなか難しい。

ともあれ、現金という形で保持するのは危険である。

同様に、円そのものも危ないかもしれない。
そこで、凍結資産としてドルに変えるなどの作業が必要となる。

もしくは海外の投資信託などに投資する事だ。
安定が見込まれるようなもの。新興国よりカナダとかオーストラリア辺りが
良さそうである。

もっと簡単にNISAを利用するのも有りだろう。

ともあれ、これから本格的に生じる円の目減りに備えるのが
重要だろう。


まあ、わかるんだ。わかる。理屈はね。
でも、今までの習慣というのは恐ろしい。
生まれてこの方、やったことがないものをやるのは、かなりの勇気を要する。
それを周りでやっている人がいればまだしもだ。

結局、防衛策を理解しても、腰が重いのだ。
私には、何かおかしなところがある。

それは、得する行動をいぶかしがるという傾向である。

自分が得するなら、それで良いはずだ。
だが、得をするというのは、非常におかしな話ではないかとも思うのだ。

労働して対価として金を受け取る。これは良い。
だが、金をBETして、リターンを受けるのはギャンブルである。
ギャンブル自体は別良いと思うが、問題は、その金の出どころである。

誰かが地道にやっている労働が搾取され、その金がまとまって資本となる。
その資本が渦巻く金融業界に手を突っ込んで、自分の所に金を引き寄せる。
これが中身だ。

つまり、ギャンブルに勝って得られる金は、誰かから収奪した気がするわけだ。

加えて言えばこうだ。
そもそも本来的にもらえるはずの金を労働から得られないからこそ、
資本が貯まるわけだ。つまり、不公正なことが行われているのだ。
この不公正は合法なので、困るのだが。

税金や企業に、本来われわれが得ることができる金が集まってしまう。
その金を我々が合法的に取り返すために、ギャンブルが必要となっているのだ。

ギャンブルに参加するのは、自由だが、しなければ、損をするし、
参加できる形になっているのに、やらないのはアホウだという事になる。

つまり、金を取り返す、もしくはそれ以上に他者の金を手元に引き寄せる方法が
あると、世界は教えてくれている。

ならば、それをやらないのは、ただのでくのぼうって事になるわけだ。

一方でこうも思う。自分たちの金が不公平に誰かの手に渡っている事自体が
そもそもおかしいと。そして、彼らが制度的に用意する、取り返すための手段を
やらなければならないという事が、強制されつつあることはもっとおかしいという
事だ。

そもそも、金を我々から取っていかなければ、そんなことをやる必要もないのだ。

「賢い」連中は、資本をBETして、金を回収している。
そして、それをやらない人間を、勉強が足りないとか、わかってないと主張する事だろう。

だが、そもそも、我々はそんなことをやって生きる存在ではない。
そんなことは、持続性もなければ、永続性もない。

ところが、我々は、誰かが制度化をした瞬間から、それらをやらなければならない人間に
させられてしまうのだ。なぜなら、それをやる人間が得をする仕組みになっているから
である。難しいのは、やったうちの何割かはかえって損をするという仕組みという点である。

誰かが、制度化した瞬間から、我々は好むと好まざると、資本ゲームに巻き込まれてしまう。
私にはこれが甚だ遺憾なのだ。はた迷惑なのである。

その一方で、この制度の仕組みを維持するために、私の金も使われてしまう。
つまり、何もしなければ、損をするのである。ここがまた許せないポイントである。

勝手に巻き込んでおいて、彼らのゲームに参加しないと、小さく損をする。
こういう仕組みを作る人間と、それを実行する人間たちを嫌悪する。

資本主義とは、大きくはこういうゲームである。
日本に生まれたら、このゲームに強制参加なのだ。

だったら、それをうまく乗りこなすように勉強し行動するべきじゃないかと言う。
私には、そのような行為のインセンティブはないのにだ。

やらないほうが悪い。

こういう事がまかり通る世界に私はうんざりしている。
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