やっぱりおかしい社会 [思考・志向・試行]

80年代にレーガン政権時代より、日本はアメリカ追随でやってきた。
そして今もなお、アメリカの言いなりである。自民党という傀儡政権が
政権だったためだ。

多くの庶民は、それを歓迎した。新自由主義という思想は明らか欠陥である。
だが、いまだにそれを疑おうとしないのが日本人である。20年も給与が増えてない
という異常事態にも関わらずだ。

仕組みは単純で、大企業の法人税減税と消費税の導入の結果である。
それは格差社会へ舵をきった事と同義であった。そして、今それを現実化している。
その責務は、当時の政治家たちにある。そして、今の政治家たちにある。
また、官僚たちにも責務はある。

だが、彼らはそれを失敗と考えない。むしろ成功だといい、まだ足りないとすらいう。
私には異常なことにしか思えない、世の中にはシカゴ学派に洗脳されてしまった
エリートだらけらしいので、仕方あるまい。

ことは実に単純で、金を儲けた人間から税を多くとるのはやめて、
貧乏人からも税を一定量とりましょうということになった。

その結果、企業には金があまり、金持ちもまた税金を低く抑えることに成功した。
一方で、庶民は購買力を失い、その購買力をあてにしていた小売業はすべて不景気に
突入した。要するに庶民は貧乏になり、金持ちは更に金持ちになったというだけだ。

トリクルダウンなどおとといきやがれである。ただの妄想である。
そんなものがあるなら、私に100兆円でもよこせと言いたい。
それでみんなが潤うという理論なのだから。誰かか大量の金をもったからといって、
他者におこぼれがいくなど、アリ得るわけがない。

実際に起こったのは、企業や金持ちたちは、あぶれた金を投資しまくった。
国内外問わずだ。金融や土地、建物といった不動産などから、企業買収などなど。
とにかく今までなら、税金としてとられていたものが、自由になるのだから、
投資するに決まっている。

投資とは、資本を投下して、利子を回収するものだ。
その利子は誰が支払うかといえば、サービスを受ける側である。
採算がとれない事業は成りたたない。価格に対して利子は上乗せされる。

こうして、あらゆる産業から生まれた金の一部は、金持ちたちの懐に入るようになる。
投資家や企業の懐に金が入るのだ。多くの労働者から少しずつでも、大量に金を
せしめるというのが金融のやり口だからだ。私はこれを現代の労働搾取と考える。

国は国で、借金をしてなんとか年金払をしつつ、プールしていた年金を株式に
突っ込んだ。黒田バズーカとか言われている奴である。

企業は国が買ってくれるならと、接待にいそしむ。献金に勤しむのだ。
国が減税して、その分の一部は政治家や官僚たちにキックバックされる。
政治家には政治資金として、官僚たちには天下り先として。

彼らが国民を食い物にしている構図である。これが今の新自由主義である。
小さな政府を目指して、民営化とか規制緩和をしてきたわけだが、
それは表向きの言い方である。民営化とは要するに国民の福祉の切り捨てたという
事である。税金では効率がわるいというお題目を掲げて、民営化する。結果どうなるか。
利益を目的に動けば、不採算は切られていく。サービスは悪くなる。

同じように教育も切り捨てられている。福祉財源を削減し、
それを株を買ったり、土地を買ったりしているのだ。それも国がだ。

それなのに、国民はその実行母体である自民党を支持している。愚かであろう。

今必要なのは、金があるところから取るべきだという事である。
金持ちから金をとって、福祉に回すべきなのだ。

少なくとも、庶民に必要なものはそういう状況である。

もっとも、国のために労働して、労働力の再生産に励むことを幸せとか
人生はそんなものなどと、うそぶくなら、どうでも良い。ドレイなる人生を送ってくれ。

私には、明らかに金を使い方おかしな国の状態が許せないし、
税のあり方もおかしい。

もっと、普通に楽に生きられるように工夫できることは大量にあるのに、
国の根幹はそれをやらないのである。

まずは庶民への減税。特に所得税というものは見直すべきだ。
福祉も年金という企業ありきの制度はおかしなものだ。

これはベーシックインカムなどに変更するなどの議論が必要であろう。
簡単に言えば、厚生年金を崩して、年金を一本化するべきだろうということだ。
企業の保険料は各自に給与として配分すればいい。そうすれば、可処分所得が
増えるはずだ。すると、小売が儲かるようになる。

そうして社会全体が底上げされていくだろう。

今のやり方は、金持ちに有利なので、格差は広がるだけである。
それは世代間格差をも生みだす。今の若者には申し訳ないが、
日本の若者に未来はないよ。はっきり言っておく。

自民党がアメリカの言いなり政治をやり続けている限りにおいて、
若者は搾取されるだけの対象なのだから。
それが嫌なら、日本脱出も視野にいれるべきだろう。

異常事態が続いているのに、意思決定をする50代、60代は全く意に介さない。
終わってる。まったく終わってる。


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