株式市場の人為性ー株価買い支えー [雑学]

http://www.recordchina.co.jp/a105302.html

株式市場は現在、乱高下を描いている。
それはそもそも実態を伴わない株価操作によるものだからだ。
操作という言葉が強すぎるならば、買い支えとでも言っておこう。

その実態は、日銀による金融緩和政策と年金を使った株式買いにある。
2012年12月当初から株価上昇が始まった。これは安倍政権が金融緩和策をとるという
下情報に市場が株価上昇を予期したからだ。実際に、その後大規模な金融緩和と、
ETFは年間3兆円、REITは900億円まで投資すること、12%(金額的には約15兆円)
分日本株をGPIFが買うという方針を打ち出した。それが継続的に作動し、
現在のおよそ2万円台までの株価上昇につながった。

これはクレバーな投資家なら、この機に乗じて儲けようと動く。
少なくとも安倍政権が政権下では、株は下がらないだろう。よって買いが正しい態度であり、
それが続かなくなる見込みになる前に売り抜ければ良いわけだ。こうして株という不労所得を
得る人々が出てくる。それを現政権は良しとする哲学で動いているわけだ。

だが、世間には馬鹿げた事に、これを市場の期待と考えている人々がおり、
それを安倍政権のおかげと考えている。このおよそ不可思議な事は人々が
如何に短絡的であるかを露呈している。この喧伝もうまくいってるようで、
安倍政権への支持が高じて民主党政権批判を行うというメディアにすら騙されているのが
実態である。実態経済が株価で判断できると考えるのは早計であり思考停止だ。

例えば実際にGDPは不景気下の時期でも伸びている。
http://ecodb.net/country/JP/imf_growth.html
性格には、株価はこのGDPをちっともトレースしていない。
つまり、株価は実態経済を反映しない。

加えて、それを知って尚、株価によって経済政策が評価できると考えている人々がいる。
よほどか、現政権を支持したいらしいが、事実は歪められない事を忘れてはならない。
現段階ではGDPはこの四半期で-1.4%である。どこが褒められる政策であろうか。

経済政策によって株価を動かすのは簡単である。問題は動かした場合に何が起こるのかの
予測が不明瞭であることと、それを止めた時に何が起こるかである。もし、金融緩和による
株式投資が終わったら、株価はどうなるか。当然ながら、あげていたのであるから、
株価は下落する。下落した株価など、ある意味でどうでもよい。問題はそれのよる被害をまた
しても、血税から投入するとなることだ。

つまり、国をあげて株価高を演出しておいて、それがいざぽしゃったら、税金を使って補てんする。
その損益の陰に、海外投資家や日本の投資部門が太るのである。そうやって儲けた金が血税である
とわかっていても、儲ければ良いという流儀の連中らが存在するのである。こうして、可笑しな
事がまかりとおる。

個人的な主義は性善説であるが、このような確信犯的に異常な状態を利用して儲けているのは
そこに悪を見るしかない。少なくともフェアネスを欠く行動であると感じている。
それを実行している現政権はさらに悪魔的行為を行っていると糾弾されるほかないわけだ。

人々が収めた年金基金から、株を買う。そうして株価を上昇させておいて、投資家に
儲けさせる。一般国民には、あたかも政策が成功しているかのようにみせる。そうして
おいて、いざ株価が下がって、年金が消えたとして、それは市場が悪いと言い逃れてみる。
そして勢い、増税が必要だとのたまう。こういうプロセスが透けて見えるではないか。
日々をつつましく生きる庶民は騙され損である。

経済とはかくも難しい問題であるが、少なくとも現在の政策は投資家以外にとって
ほとんど無価値である。一刻も早く変更される事を望むものである。

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