書き初め [思考・志向・試行]

いよいよ2023年が始まった。

自民党が推し進める軍国化と大増税。一方では福祉や教育予算の削減に勤しむ。
そして憲法を政府が都合が良いように改悪する算段らしい。
要するに、軍事独裁政権を目指すという事だ。

これは隣の韓国で起こった事と相似形である。

エセ保守による「パヨク」や「野党軽視」の文脈づくりとは、
まさにこの道を進むことに等しい。

報道の自由がなくなり、政府のいう事を面従腹背するほかない世界は
明らかに灰色であって、そこに喜びなどはない。
そこにある笑いは、精神的貧者のニヒルなものでしかない。

はっきり言って、日本人の政治的無関心は異常なほどだ。
政治的なことは明らかに生活と地続きにもかかわらず、
多くの日本人が無関心である。

あなたが日々、買い物をするときに、なぜ消費税などを払わなければならないのか。
それは当たり前ではない。そんなものがいらない社会も作ることができる。

保険料や年金の支払いも同様だ。

そして何よりも景気自体も、国の制度次第で十分に好影響を与えることができる。


現代の問題の多くは、日本社会と制度の間の齟齬から生まれてくる。
日本は家族単位で生活する。そして社会制度として封建主義に生きてきた。

我々は明治維新時に、民主制を引き受け、資本主義を引き受けようとした。
ところが、実際にはそうはならなかった。その事実を受け止めないといけない。

政治制度である民主主義。これが実践されるには、個人が必要である。
個人という存在が社会的に認められて初めて民主主義がなりたつ。
つまり、各個人が政治的存在という前提が必要なのである。

ところが日本では同調圧力が強い。そのことは明らかに民主主義とは相容れない。
他者と政治的スタンスが異なることは当然でなければならない。

一方には資本主義がある。では実際に戦後日本は民主主義だっただろうか?
いや、およそ社会主義国であった。政府が民間に口出しをし、それに従ってきたのだ。
それを普通は社会主義という。ソ連と似たような経済体制だったのだ。

そしてそれがゆえに高度経済成長が行われたのである。

それが現実としてどうだろうか。
いよいよ手詰まりを迎えた1980年後半。バブルがはじけてからの日本は見るに堪えない。
それは、社会主義国であったことに由来する。不良債権を抱えた銀行は、資本主義なら
当然潰れるのが当たり前なのだ。それにも関わらず、日本政府は銀行を支えてしまった。
同様に、多くの企業が資本主義下にもかかわらず、政府におんぶにだっこ状態なのだ。

これでは企業と政府は癒着を起こすだろう。そして、政府の力が強まることになる。
権限だけでなく予算もまた政府の手中にあるのだから。

このような政治・経済体制下にある日本で、新自由主義が跋扈すればどうなるか。

かつての成功時における分厚い中間層は瞬く間にいなくなり、ごく少数の富者と
大多数の貧者を生み出す。それは制度上、そうなっているのであって、本人の実力などは
ほとんど関係ない事だ。

それでいて、社会制度は多くの中間層がいるという事が前提になって作られている。
結果として、現実と社会制度の間に大きな齟齬があるのだが、それがわかってもなお、
制度改革しないのだ。

制度改革しないというより、制度を改悪し続けてきたのである。
問題の先送りと、社会保障の低減を繰り返し、人々の福祉はやせ細った。

社会制度によって生じた経済的格差を、個人のせいにして、
それの一方で、過剰な税を取り立てる状態になった。

様々な要因がここに絡んでくるが、本質はこうだ。

日本を操作しているのは、おそらくアメリカだろう。
結局、属国としての日本はいまだ現在進行中なのだ。

アメリカは日本に対して、理想と現実を求めた。社会制度としての理想と、
現実問題としての不沈空母化である。日本を経済的に発展させ、その利益を
アメリカに還元させる事であり、軍事的な拠点化をする事。

日本を利用してアメリカは経済的にも、軍事的にも搾取しようというのがそもそもの話。

そしてその大きな文脈はいまも続いていて、アメリカの算段として中国と台湾の
間に紛争を引き起こそうと動いている。その際に利用できる国としての日本がある。
日本は未だに独立国ではないのだ。

軍事的な予算を日本に捻出させること。
そして、かつての韓国のように、軍事独裁国家化へ誘導し、台湾有事時に代理戦争を
行わせる事を画策しているのだろう。

平時には、日本の企業株を買い叩いて、日本国民の富で株の買い支えをさせて、
値を吊り上げて、十分に上がったところで今度は売る。そうして、富を十分に
搾取しておいて、今度は軍事産業に加担させ、アメリカから軍備を買わせ、
その消費つまり戦争をするという話になるわけだ。

アメリカによる日本搾取の構造がある。

メディアや、エセ保守は、アメリカの事は一切語らず、中国や北朝鮮を仮想敵国として
報道を繰り返す。根源的な問題はアメリカによる遠隔統治なのにだ。中国や北朝鮮を
問題にする保守はすべてエセといっても過言ではない。要するに些細な問題なのだ。

日本はアメリカと向き合わなければならないのだ。

日本にある武器は、例えばアメリカの国債179兆円である。
これを売るぞと脅す事ができる。

もちろん、日本政府はそんなことができない。なぜなら、日本の政府はアメリカのいいなり
以外に選択肢がないのだから。

なぜ、岸田があれほど強硬に軍事費増強を推し進められるのか。
それはアメリカからの圧力があるからだろう。そして、見返りがあるはずなのだ。
自分の立場の存続と引き換えに、国を売るのが日本の政治家のやり口である。

それに反発すると、日本ではたちまち政権が崩壊する。
そういう誘導がなされるのだ。かつての民主党を見れば良い。
根も葉もない事柄によって、小沢氏は党首を追われてしまった。
中国と協調路線を考えた田中角栄は、ロッキード事件によって追われた。

およそ、日本における政変とは、アメリカの不利益から始まるのだ。

そしてアメリカの言いなりになるとわかれば、その政権は長持ちする。
それが安倍政権である。ただただカッコつけの体裁だけが良いアホな首相であった
安倍は、アメリカの犬としては最高の存在だったというわけだ。

そして、安倍がやめた事は、お役目が終わったということである。

つまりアメリカが求めた日本への要求を叶える状態に既に日本はなったという事だ。

緊急事態条項にしても、憲法無視の軍拡化にしても、それを求める勢力がいて、
それを実現しようという人がいるという事なのだ。

日本を再度、軍事国家化することで、一儲けしようという人間たちが
存在する。21世紀の軍事とは、誰かのゲームであって、深刻なイデオロギー闘争ではない。
そんなものはおためごかしである。

ましてや、事が起これば、美辞麗句が飛び交うクソみたいな社会になるだろう。
「お国のために生命を捧げる」という愚かな思想や、反戦・反核に対する強い否定が
起ころう。

現在の日本はもうそういう事へ向かう事ができる状態なのだ。
だが、それを危惧する人はあまりに少ない。

そして、私が思う集団としての愚かな日本人たちは、小さなきっかけで簡単に
戦争に向かう事だろう。

女性たちや社会派の多くが反対の声を上げる中、「現実主義」という名の夢想家たちが、
軍事化を推進する。そこには経済的徴兵なども含まれるだろう。

およそ誰かが死ぬのだ。そうなったが最後、あと最低でも50年は戦争に巻き込まれる。
よほどの事がなければ、紛争は終わらないのにだ。終わらせるのは限りなく困難なのだ。

関係者が死ぬまで、戦争行為は終わらない。戦争とはそういうものである。
そして終わったあとも、戦争によって負った精神的傷は、教育を媒介にして、
子孫に受け継がれていくのである。愚かな人類よ。

こんな推論が、ただのウソで終わればそれにこしたことはない。
だが、私のこの手の推論が間違ったことはない。残念だ。

安倍政権が始まったときから、今の状態になる事は明白だった。
そして、その警告をし続けて来た。

今後は彼らの行った愚政のツケを払うのだ。それも何の責任もない日本人の子孫たちが。
恨むなら、同時代の自民党政権賛同者質だ。

私は悪くない。そう言いたいのだが、全くの力不足だったことを謝る他無い。
全く申し訳ないと思う。

2023年が崩壊前夜になるか、それとも、ソフトランディングする術を見出して
そういう勢力が拡大していくのか。今後の結果を待つ他無い。
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