この国で進行していること [思考・志向・試行]

やはり腹立たしいの書いておく。

故安倍氏は、海外に金をバラ撒いた。
総額で60兆にも及ぶそうだ。細かい中身は下記を参照。
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/848

要するに、彼をとりまく関連企業に金をバラ撒いたのである。

その一方でこういう。
「子育て支援の3000億円が足りないから消費税を10%に引き上げるべきだ」
「増税して財政再建を世界に印象付けないと日本国債が売られて暴落する」

”海外に数十兆円もばらまける者が、まるで別の顔をして「カネがない」「カネがない」と
国民の財布の中身を覗き見ばかりしている盗人猛猛しさである。”(上記URLより)

まさに上記サイトが指摘するように、カネがないわけじゃないのだ。
バラ撒いているからカネがない。そしてカネがないからと、年金を減らし、
消費税を上げた。今はカネを増やしたことと日本経済の弱体化により円安が進行、
物価高が、我々の生活困難に拍車をかけている。

3世議員というアホのぼんぼんが、カネをバラ撒いた。
その見返りはなんだ? 一部は日本企業が仕事を受注するという公共事業ということだろう。
では庶民にとってはなんだ? ただの増税である。もしくは福祉の削除である。


はっきりいって安倍を含め政府は頭がおかしい。これは十分に丁寧な言い方だ。

彼らがやっているのは、日本の殆どの人間を奴隷のような労働者待遇に引き下げ、
それでいて、搾り取った金で権力をふるい、自分たちと取り巻きにとって都合が良い
予算執行とその権力構造の保持を行うというだけのことである。


今回の<国葬>を外交だとかぬかす輩がいるが、彼らが来るのは、
日本がバラ撒いたカネがあるからだろう。何も進んで来たいわけではない。
そんなこともわからないで外交だと抜かしているのだとしたら、それこそおこちゃまの議論である。

元総理が死ねば建前上、それなりの葬儀をする。それだけのことだ。
国葬にこだわるのは、政治利用でしかあるまい。外交といっている人間は死者利用せよと
いっているにすぎない。その考えも詰まるところ恐ろしいところだ。


この末路は、日本の衰退であり、今後最低50年、場合によって100年という単位での
衰退であろう。やっていることが真逆だからだ。

もし国という単位で社会を良くしようと思うなら、力をかけるのは、教育や医療、福祉である。
国とは人なのだ。人の生活向上させる事以外は二の次さんの次である。人が育てば、国は豊かに
なる。必然である。

ところが現実はどうだ?

もっとも蔑ろなのが、人へ金をかけるということではないか。
今の権力をもつものたちは、若者がいくらでもいるかのように扱う。
お前の代わりなどいくらでもいるのだから、この待遇で働けと洗脳する。むろん嘘だ。

ハッキリ言おう。もう代わりはいない。そういうタイミングになった。
転換点を過ぎたと私は見る。企業はこれから、人材を探すハメになるだろう。
その傾向はもう5年ほども前から現れている。ビズリーチのCMなどを見かけ始めたの
その端緒である。要するに、複雑化するシステムとそのシステムを扱える人材はそうはいない。
そうはいない人材を、今までと同じ20年も変わらぬ体系で、雇い働いてくれとは、
都合が良すぎるのである。

そして、単純労働をさせようにも、それをはいといって引き受けるほどの無知蒙昧な人間も
いなくなったのだ。みんな嫌う仕事には大いに理由があるのだ。
仕方がないので国は、外国人をある意味だまして連れてきている。
日本は、世界第4位の移民国である。
https://gendai.media/articles/-/56296


国のビジョンは明確だ。
・労働者からは搾り取る。(福祉を減らす、年金も減らす)
・外国人労働者は増やす。
・税金は可能な限り企業体・公官庁で使う。(体制を維持のためにつかう)

要するに、弱者を含め庶民から金を「吸い上げて」、その金を自分たちの懐へ流し込む。
既存体制を維持のためにつかうのだ。

全く残念なのは、彼らの体制というのがもう未来がないことだ。彼らの体制を維持するための
コストは大変高くつく。

現在の経団連系企業のメインは工業だ。工業ということはモノを作る事である。
生産して売る。ならば買い手が必要だろう。ではどこに??

日本では、需要の6~8割は内需であると言われている。
ところが、国は庶民から税金を多く取っているので、可処分所得が減り、
内需があっても、購買力がない状態が続いている。

簡単にいっちゃえば、みんなほしいものはあるけど、金が足りないってことだ。
その原因の一旦は税制にある。消費税であり、ものにかかる税金である。
消費税ってのは、ものを買うと罰金がかかるよといってるようなものだからだ。
消費抑制に働くは当然なのである。

景気はあんまり? 当たり前だ、消費するなと国のお達しなのだから。

それでも体制側は困らない。まずは法人税の引き下げ。減税されているのだ。
それから吸い上げた税金で仕事を受ける事だ。国の事業は競争が少ないので、
過剰な金が手に入る。その一部は、黒い金となって、政治家と官僚の手に流れる。

こんな風にして維持しているのだ。競争社会が聞いて呆れる。
我々が知りうる組織ほど、まともに競争などしていないのだから。

モノが一般に売れないから、輸出すればよいというかもしれないが、
それはコストがかさむ。コストを考えると現地で作ったほうが良いということになる。
ということで、産業は空洞化する。現地法人を作り、そこで事業展開することになるのだ。
国内は雇用もなくなれば、仕事もなくなる。

ゼネコンにしても、年がら年中、建物や道路などを作ってはいられない。
物理的なものは、空間的に限界があるのだ。仕方がないので、日本ではおよそ使わないだろう
道路を作り続けているし、せっかくある建物を頻繁に壊す。長く使うことを考えない素材で
つくっては、壊すのだ。

無駄といわれるダムをつくり、現在のような異常気象がくれば、ダム決壊を恐れて
放流し、下流で越水や崩壊を引き起こす。一体なんのためのダムかといえば、ゼネコンの
人間たちの仕事のためである。そのゼネコンも下請けが何段階もあり、中抜きの連続だ。
本当に作業しているのは、先の外国人労働者かもしれない。

要するに工業主体の産業維持体制維持のために、日本は動いているのだ。
それ以上でも以下でもない。それだけ聞くと「そうか」くらいにしか思わないのかもしれない。
だが、それこそが庶民の生活を逼迫させているのだ。

企業の法人税を減らせば、歳入がへる。だから消費税をあげるのだ。
消費税を上げたら、可処分所得が減って、日常品の購入が滞るなんてことは、
体制側企業の連中からみれば、些細なことに思うのだろう。

全く馬鹿な連中である。そして無教養にもほどがある。
無知蒙昧なのだ。背広をきたおっさんたちの殆は馬鹿なんだろう。
残念ながらそういう事実はちゃんと知った方がいい。

我々は生物であり、日々を生きるものだ。
日々、生活そのものがどれほど充実しているか。それだけが「幸福」と関係している。

愛すべき人と仲間がいて、明日の心配なく暮らせること。
我々の幸福はここにしかない。

ましてや社会的ステータスは、マイナスを補うだけであって、プラス作用など無い。
あると思っているなら、あなたは確実に不幸である。(多くの人が完全に見誤っていることの一つだ。)


とにかく、日本政府は、体制維持。これしか考えていない。
体制を変革してしまうようなイノベーション(IT技術とかAIとか)など、
そんなものを求めてはいない。

そして体制維持をしようとして、無理を押し通し続けてきた人のシンボルが安倍だった。
安倍シンパは、要するに体制側の人間という踏み絵である。
庶民が安倍シンパなら、それは愚昧な人間という踏み絵になってしまうのだが。

たとえばゼネコンに務めていて、公共事業に携わっていると。リニアモーターカー事業の
ために駆り出されたと。その仕事が来るのは、自民党政治のおかげだろう。票をそちらに
入れる庶民がいても不思議はない。そして、そういう人間を増やすことで自民党は地盤強化
を図ってきたとも言える。

だが、マクロにみれば、産業と雇用されている人間がいるから、そこに仕事がなければ
ならないという全くの「共産主義」もしくは「社会主義」政策の実行になっている。
日本という国の中身の一部は、資本主義ではなく、計画経済をやっているのだ。

日本政府が体制を維持しようとすると計画経済行為が進展する。
国が次々に仕事を作り出して、事業者に金を流していくという方法だ。

戦後の何もない時なら、ともかくも、もはや、ものに溢れた現代において、そんなものが
必要だろうかと思わざるをえない。

そして、計画経済のもっとも重大な欠陥は、かならず赤字体質になるということだ。
それはひいては国が傾くということである。

そして、現在日本は傾いている。(が、傾いていないかのようにみせる不正が行われている。)

これもまた、日本政府が体制を維持するという事に力点があるからだ。



日本の若者の死亡原因に自殺がある。数少なくない若者が自殺していく。
その原因は、この国が人を幸せにしようとするという価値観がゼロだからである。
そして、この国の体制維持が目的に運営されているからなのだ。

子どもたちを小さなうちからセレクションにかけて、業績をつみあげさせること。
それをアリバイとして、体制側に入れてもらう仕組み。これが受験だ。

本来的には、受験は一発勝負。ところが、業績評価にせよという人間たちが現れた。
おそらく能力の低い連中か、運に任せるのがいやな人達なのだろう。
(受験の良いところは、一発勝負という点と、運という点にある。必ずしも最高を
 選ばなくても良いのだ。そして、世界とはそういうものである。)

こういう世界観を耐え抜いた体制側の人間たちがやることは、なにか。
それは、「自分たちは勝ち抜いたのだから、思い通りにやる権利がある。
自分たちは相応の対価を得る権利がある。」という行動である。

今まで我慢をしてきたのだから、見返りをよこせという考えなのだ。
それをカネと権力で出来ると思っているのだ。

体制側に居続ける事は実に虚しい作業である。むろん、役得もあろう。
だが、そこに開放感などない。大抵は憂さ晴らしなのだ。

一方で、この世界観に属しながら、負けた人々。
そのうちの一部は、不良化していく。ある意味健全だ。

問題はコストが大きかった人達だ。この世界観では負けたら終わりという感が強い。
ところが、絶対に負けるのが人間である。だからこそ誰かが勝つのだから。

結果、負けた側が不用意に過去を振り返ると、体制側を目指した事自体が無価値化する。
合わせて自分の人生も無価値化してしまうのだ。だからこそ自殺につながってしまう。

また、体制側になれず競争社会をくぐり抜けてきた猛者もいる。
が、猛者も負けることがある。特にカネは影響が大きい。
時に、カネで首が回らなくなって自殺ということもあろう。

そして多くの人は、よくも悪くもないという立場にある。
仕事がまったく楽しくないという異常な世界に身を置きながら、
テレビで、不幸な話を見たり聞いたり、お馬鹿なコメディアンを眺めては溜飲を下げる。
もしくは大谷の活躍をみて、自分ごとのように喜ぶ。そうして日々をやり過ごす。
一体、そのどこに人生があるというのか? まあ、他人の事ではあるので、ご自由に。


日本の体制維持には、そのしわ寄せが生じる。
その軋轢がもっともキツイところから、人はいなくなる。
少子化が叫ばれて久しいが、当然の帰結である。

経済がうまくないという指標の一つだ。GDPなんかよりほっぽど当てになる。
生物的に見れば、子供の数が増えていくというのは環境がリッチである証拠だからだ。

翻って、日本ではどんどん子供が減っている。これは急加速する。
もうわかっていることだ。これは予言ではなくて、そうなるという決定事項である。
人口動態というのは予測不能な指標ばかりの世の中で、かなり正確な数値が出る統計の一つだ。

その意味は明確である。この国は暮らしにくい。ただそれだけだ。

そして、それを作り出していのは、政府と経済団体が体制維持だけを目的化した巨大組織
に成り果てたからである。その末路は、どうなるのか。それはまた今度という事で。
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