胡蝶の夢ー世界とはなんだ? [思考・志向・試行]

一体、この世界はなんなんだろう?

リアルだと思っていた世界も、場所や時が変われば、全く見え方が変わる。
つまり、絶対的な価値など存在しないのだ。

といいつつ、すぐにこれを否定しよう。
少なくとも、我々は人間というサルである。それは揺るがないとすれば、
ヒトというサルのあり方における価値はおおよそ決まっている。

少なくとも、衣食住の確保と、良好な対人関係つまり家族や友人との関わりが
あれば良い。というよりもそれ以外はどうでも良いことである。

どれほど所有物を増やそうとも、サルにとってはどうでも良いだろう。
つまりそれはヒトにとってもどうでも良いのだ。金とか名誉とかでかい家とか
そういうものはどうでも良いものである。そんなものをサルが欲しがるわけがない。


ところで、サル山のボスという話を聞いたことはあるだろう。
あれ、実は動物園でしか生じない現象だと知ってるいるだろうか。

ボス猿というのは野生にはいない。いるのはアルファと呼ばれる、なんとなく
まとめ役をするサルだけだ。実際問題、アルファは他者を支配することはできないし、
命令するわけでもない。群れを率いてるわけでもなければ、何かを益を得ているとも
言えない。

それは食というリソースに関して、野生ではそこかしこにあるという事実による。
つまり、ボスになにか言われようと、餌はそこかしこにあるわけで言うことを聞く
という理由など全くないのだ。というわけで、ボスザルというのは名誉職みたいなもので、
実際的な権限など存在しない。

では、なぜボス猿という現象が動物園で生じるのか。それは
食料供給が限られているからなのだ。

つまり、リソース争いなのである。ボスというのは単に腕っぷしが良いので、
いざ食事の争いになったときに有利という事にほかならない。

彼らは、閉じ込められた狭い世界にいるがゆえに、
資源を巡って争うほかないという事なのである。

この教訓は唯一つ。資源が抱負であれば、支配-被支配や隷属という事は生じないという
事である。

翻って、人間はどうか。
争いが生じているとしたら、その理由はなにか。
同じサルなのだから、理由もおおよそ同じだろう。
つまり、資源争いである。

戦争はなぜ生じるのか。イデオロギーの対立などというがそんなものは些末なこと。
本質的には、資源の問題である。現代では、資源を得るための権利つまり金の問題なのだ。
そして、戦争という出来事で儲ける人々がいる。武器商人たちであり、金融業である。

現在進行系の戦争もまた、こういうカネ目当てが主目的かもしれない。
そして、犠牲になるのは常に庶民である。私はそれが許せない。
どんな理由があろうが、庶民を犠牲にする国家体制や権力など全く与する気はない。
そういう意味では、日本もまた同じ穴のムジナである。

多く日本人は軍事産業にどれほど日本が加担しているのか知らない。
日本が作り出した工業品が人殺しに使われている。
ちょっと調べれば分かることだ。そして、そういう所から利益をあげて、
生活している人たちが、日本にもいる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%9C%80%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD

せっかくなので、Wikiでも貼っておこう。

つまりだ、サル山のボスのように、資源を巡って争っている中に、
日本もまた組み込まれているという事である。

戦争反対! 私は堂々と言おう。
だが、堂々と言えない日本人は思いの外たくさんいるという事である。
何しろ、それで食っているのだから。

そういう方が儲かるというのがこの世界の図式である。
その犠牲は常に庶民である。命が失われていく。誰かの利益のために。
そういう世界を我々が生きているのだ。

一方では、重税化した医療保険や介護保険がある。
誰かの命を延命するためにだ。その背後には、はやり金がある。

要するに、人の命を出汁にして、金儲けを行っている人間たちがいるという事である。
そして、それを「正義」とか「成長」とか抜かしやがるのだ。
自己肯定もそこまでいけば、清々しい気もするが、ものすごい自己欺瞞である。

無論、大抵の庶民はこれまた無知だから、
自分が人殺しに加担したり、人助けと言いながら無意味な医療を推進することになる。

本質的には金しか頭にないのだ。そして、それに群がる人々。
それは飴玉にたかるアリと同じである。

いや、アリに失礼かもしれない。ヒトこそ、醜悪な存在である。

一方の口では、「人助け」と叫び、もう一方の口では「人殺し」を推進する。
そしてどちらにしても、金が儲かるという仕組みを堅持して、持続させようとする。

私は貧乏であるが、金のために他者の命を利用しようとは思わない。
だが、権力を持つものたちは、常に他者の命を利用している。
それで満足しているのだ。搾取こそ人の道。そういう事らしい。

無知な大衆は、それを許容する。労働の対価というはした金で、
それを是認するのである。

異常な世界である。私にはどうにもならないし、どうする力もない。
微力ながらできるのは、現実を教えることくらいである。

知りたくもない現実を。あなた方のうちの一部は人殺しの加担者なのだという事実をだ。
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